記事の目的に合わせた人物写真の使い方【NG例もご紹介!】
前回の記事で、ホームページやブログなどで読者の注意を引くために、人物写真が効果的であるという事を書きました。
前回の記事はこちらからどうぞ。
人物写真を掲載することで、どのような効果が生まれ、注意を引くことが出来るかについて説明してみました。
「効果は分かってるし、使ってるけど、あんまり変わらない・・・」
ということもあると思うので、今回は人物写真の使い方について効果を交えながら書いてみます。
前回の記事を簡単に振り返ります。
ホームページやブログを利用する理由は、読者に伝わって欲しい情報(サービスの良さや製品の良さなど)があるからでしょう。
しかし、基本的にホームページは画像と文章で構成されるものなので、文章を読んで貰わなければ、あなたのターゲットである読者には伝わりません。
「動画コンテンツがメインだから」といっても、動画に興味を持ってもらえるように、誘導する文章が必要です。
そのためには「注意」を引くことが必要で、人物写真はその注意を引く力を潜在的に持っているということを、前回の記事では説明しました。
これから、今回の記事の内容である人物写真の使い方について書いて行きますが、ここでもやはり、「目的」が大事になってきます。
ホームページを作成する時の「目的」とは違い、あなたが書いている記事の「目的」です。記事にも、目標設定というか、読んでくれた人にどう行動して欲しいか、どうなって欲しいかを設定しておく事が必要です。
言い方を変えると、ホームページの目的を達成するための「役割」とも言えますね。
その目的に合った人物写真の使い方をしなければ、目的に必要な人物写真の効果は得られません。
記事の目的に合わせた人物写真の使い方
簡単に記事毎の「目的(役割)」というものがどういうことかを説明すると、
「この記事を読んだら、〇〇してほしい!、〇〇と思って貰いたい!」
ということです。
「うちの会社の事を信頼して欲しいから、社長の挨拶ページを作ろう!」
とか
「この製品を購入して欲しいから、わくわくするような商品ページを作ろう!」
といった感じですね。
では、実際に人物写真の使い方について書いて行きます。
安心感・信頼感を与えたい
記事毎の目的(役割)でも書きましたが、
「会社の事を信用して欲しいから、社長の挨拶ページを作ろう!」
のような感じです。
読者は、興味がありながらも、不信感を持ちながらホームページやブログに訪れます。
当然ですよね。顔見知りでも無く、誰かから紹介されたわけでも無く、アクセスしてくれるわけですから。
また、日頃のニュースで詐欺事件も耳に入る分、警戒をするのが普通です。
誰も騙されたい人はいません。
例えば、ダイエットについて調べていたとして、効果がありそうなダイエット商品を取り扱っているページにたどり着いたとします。
そのページに載っている情報は全て真実で、医学的にも証明されているとします。
しかし、そのページには商品の写真やダイエットのイメージ図があっても、販売している人やオススメしている人の顔写真が一枚も無かったらどう思うでしょうか?
どんなに内容が良くても、その情報に関する不信感はぬぐえないと思います。
不信感をぬぐう効果を持っているのが、人物写真です。特に顔写真です。
企業のホームページを見て見ると、ほとんどの企業がその企業の社長のコメントページを顔写真付きで掲載しています。
それにより、健全な経営をしている会社というイメージを読者に持ってもらえるんです。
また、先ほど出したダイエット商品の例でも、販売業者や製造業者の顔写真があると、製品への安心感を持てるのではないでしょうか?
これは、製品だけでは無くサービスにも言えます。情報を発信している人や、サービスを提供している人がどんな人か分かれば、安心感を持ちやすくなります。
安心感・信頼感を与える時に、気を付けたいのが写真のリアリティです。
例えば、有機農法で野菜を栽培している事を信用してもらうために、畑作業の写真を用意するとします。
その時、社長が作業しているところを撮影したいからといって、スーツ姿で農作業をしていたらどうでしょうか?
かえって怪しさが増し、信頼できないですよね。
なので、使う写真によっては写る人物の服装などにも気を配る必要があります。
ちなみに、男性の写真は誠実さ・信頼感を与えるのに優れ、女性の写真は安心感を与えるのに優れています。
作成する記事の内容により、男性と女性の写真を使い分ける事でも与える印象を変える事ができます。
記事のインパクトを与えたい
人は相手の顔を見て、感情などの情報を読み取ろうとすることは前回も書きました。
そして、写真を見たときの情報を得ようとする動きも体感してもらいました。
前回の記事で体感してもらったことで分かる事があります。
人物写真を使う事で、読者の注意を引き、人物と一緒に写っているモノでさらに情報を読者に伝えることが出来るということです。
言い換えると、注意を引いた後に、記事の内容を想像させることで、記事への興味をかき立てる事が出来るわけです。
注意を引いて興味付けまでをしてくれる効果が、人物写真にはあるということが言えます。
さらに、この興味付けの効果は、読者自身に記事の内容を納得させる効果もあるのです。
写真を見た読者は、
「はは~ん。こんな事が書いてあるんだな?読んでみるか。」
となります。記事の内容を予想するんですね。
読んだ後に、
「やっぱり書いてあった!」
と思うのです。
少し難しい言い方になってしまいますが、情報を探す読者は、
①自分の持っている情報の正確性の裏付けを取る
②自分の持っている悩みを解決できる情報を探す
③自分の持っている情報よりも新しい情報を探す
という目的で、あなたのホームページやブログに訪れるわけです。
なので、記事の内容を予想することができれば、「やっぱり書いてあった!」の後ろにこんな言葉が続くでしょう。
①正確性の裏付け
「やっぱり書いてあった!私の情報(考え)は間違ってなかった!」
②悩みの解決
「やっぱり書いてあった!これで悩み(問題)が解決できる!」
③新しい情報
「やっぱり書いてあった!この情報の方が良いな!」
この記事を読んでいる方も経験した事がある心理的な動きだと思います。
そして、この心理的な動きがあると、先ほどまで問題になっていた不信感をぬぐうことにも繋がります。
それに加えて、読者が求めていた情報を提供出来た事になるので、信頼感を持ってもらえるようにもなります。
ファンになってくれるという言い方もできます。
要するに、人物写真を使用することで、記事に注目させ、内容を予測させ、記事の内容が読者の求める内容と一致していれば、あなたのことを信頼してくれるようになるということです。
ホームページやブログを運営する人間にとって、この効果は嬉しいのですよね。
この効果をしっかりと活かすには、写真にこだわる必要があります。
記事の内容に一致する写真を撮影したり、選ばなければ、期待する結果にはなりません。
なので、「これだ!」という記事やページで使用するのが良いでしょう。
その記事やページの力のいれ具合を決める材料が、その記事やページの目的(役割)なんです。
この記事やページの目的(役割)について細かく書くと長くなってしまうので、また機会があれば書いてみようと思います。
人物写真を使う時の注意点について軽く触れたので、最後に人物写真を使う時に注意した方が良い事について説明します。
人物写真を使用する時の注意点
ここまでに説明してきた事を考えると、人物写真を使う効果はかなり大きいと言えます。
なので、人物写真の効果を無くさないような使い方をしたいものです。
とはいえ、あまりガチガチに固めても記事やページを作る楽しさが無くなってしまうので、少なくともこれから説明する二点には気を付けましょう。
記事のタイトルとかけ離れた写真の使用はNG
ホームページやブログにつけるタイトルは、キャッチコピーと考えられます。
googleなどの検索結果から読者が、あなたのホームページやブログに来ると想定します。
読者はまず、タイトルの一文から、自分に必要な情報があるかを判断します。
その後、ページを見るので実際に画像を見る瞬間は、その後なんですね。
「読者が記事の内容に興味を持てるか」という役割を画像が担うわけですが、ここで記事タイトルと画像の内容が違うモノだと、読者は文章に興味を持たずに去ってしまうわけです。
これは、検索から来る読者だけで無く、ページ内を巡回してくれる読者にも言えます。
多くの方が、自分のホームページやブログ上で、他のページへの誘導のためにアイキャッチ画像とタイトルを、関連記事として表示していると思います。
なので、ここでもタイトルと画像の関係が出てきます。
つまり、記事やページには一貫性が必要だという事です。
作成する記事やページに関するものは、全て同じメッセージを投げかけるようなものであることが必要なのです。
例えば、「食べ歩き歴15年の筆者がオススメする青梅市の食堂5選」というタイトルで記事を作るとします。
このタイトルで作成する記事のアイキャッチで使用する写真を選びます。
まずは、タイトルと写真が合っているバージョンです。
食事をしている男性の風景写真なので、記事の内容が予測しやすいですね。
タイトルから予測した記事の内容を、さらに膨らませてくれるような写真が使われていると思います。
次にタイトルと写真があっていないバージョンです。
記事タイトルと写真がかけ離れ過ぎていて、記事の内容が分かりません。
食事や町並みかと思いきや、どちらかというとお化けを連想してしまいます。
記事の内容が本当に美味しそうな食堂の紹介をしていたとしても、その記事の信用性が無くなると思います。
記事へのインパクトを考えて「あえてこの写真にする」ということを考えるかも知れませんが、逆効果になってしまいます。
記事の内容を読んでもらえなければ読者に情報を届けられないので、このような写真の使い方は避けた方が良いでしょう。
ターゲットに合っていない写真の使用はNG
ホームページやブログの作成時には、訪れて欲しい読者=ターゲットとなる読者を想定して作成します。
ホームページ作る前に考える事として、このブログでもターゲットを設定することの必要性について過去に書いてありますので、宜しければご覧下さい。
過去記事へはこちらからどうぞ
そのホームページやブログの一部である記事やページも、もちろんそのターゲットに合わせた内容で一貫している必要があります。
そうすることで、提供している情報や情報元となるあなたの信頼性が増していきます。
人物写真の効果は、読者に記事の内容への注意を引き興味をかき立てることです。
なので、使う人物写真もターゲットが共感できるような写真を使う事で、作成した記事やページへの注意を引きやすくなります。
先ほど例で出した、「食べ歩き歴15年の筆者がオススメする青梅市の食堂5選」の記事でまた考えてみます。
先ほどの例で使ったこちらの写真ですが・・・
この写真に共感を覚えるのは、ざっくりとサラリーマン男性でしょう。
なので、ホームページやブログがサラリーマン男性をターゲットとしていれば、読まれやすくなります。
ではもし、同じタイトルで女性をターゲットにしたホームページやブログの場合はどうでしょうか?
このままでは、女性向けの記事とは思われないですよね?
なので、こんな感じはどうでしょうか?
・・・タイトルがそもそも女性向きではないのは置いといて下さい。
これなら、女性をターゲットにした記事やページだと予測してもらえます。
ターゲットによって興味を持つモノ・安心感を感じるモノ・親しみを感じるモノが変わって来ます。さらに、同じ写真でも受ける印象も変わってきます。
なので、人物写真にいくら効果があるといっても、ホームページやブログのターゲットに合わせた人物写真を使用しなければ、せっかく作成した記事やページを読んでもらえないことに繋がってしまいます。
この二つが、人物写真を使う上で最低限注意した方が良いポイントです。
まとめ
少し長くなってしまいましたが、記事の目的に合わせた人物写真の使い方は以上です。
・作成する記事やページの目的に合わせた人物写真の使い方で、効果が上がること。
・人物写真の効果がよわくなってしまう使い方。
こんなことについて書いてみました。
人物写真にはもう一つ使える効果があるので、それについては次回書きたいと思います。
前の記事
人物写真がホームページの効果を変える【効果的な人物写真の使い方】
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目線の先を想像させる写真の配置【人物写真による読者の誘導】
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